ブラウザ内処理とサーバー処理はまったく違う
ウェブツールは大きく二種類あります。自分のブラウザの中だけで計算するものと、入力した内容をサーバーに送って処理し結果を返すものです。前者は入力が自分の端末を離れませんが、後者はその内容がサーバーに渡ります。同じ機能でも、この違いが安全性のほぼすべてを決めます。厄介なのは、見た目ではどちらか分からないことです。デザインがすっきりしているからブラウザ内処理だとは限らず、広告が多いからサーバーに送っているとも限りません。
オンラインツールはブラウザ内で処理するかサーバーに送るかが要です。見分け方、入力してはいけない情報、無料ツールの収益構造、アップロードや拡張機能の注意点をまとめました。
ウェブツールは大きく二種類あります。自分のブラウザの中だけで計算するものと、入力した内容をサーバーに送って処理し結果を返すものです。前者は入力が自分の端末を離れませんが、後者はその内容がサーバーに渡ります。同じ機能でも、この違いが安全性のほぼすべてを決めます。厄介なのは、見た目ではどちらか分からないことです。デザインがすっきりしているからブラウザ内処理だとは限らず、広告が多いからサーバーに送っているとも限りません。
最も確実なのは、ページを開いた後にインターネット接続を切って機能を使ってみることです。それでも動くなら、ブラウザ内で処理するツールです。開発者ツールのネットワークタブで、入力時にリクエストが出ているかを見る方法もあります。結果の速さは目安にとどめ、確実に知りたいなら前の二つの方法を使うのがよいでしょう。
実際に使っているパスワードは、どのオンラインツールにも入力しないのが原則です。強度チェッカーであっても同じです。社内文書、身分証番号、口座番号、医療記録も同様です。どうしても確認が必要なら、実際の値ではなく形式だけ同じ偽の値で試してください。すでに入力してしまったなら、そのパスワードを使っているすべてのサービスですぐに変更するのが最も確実な対処です。
無料で提供されるツールにもサーバー費用がかかります。広告を載せるか、有料機能を売るのが一般的なやり方です。ところが収益の仕組みがまったく見えないのに機微な入力を求めるなら、入力そのものが商品である可能性を考えてみる必要があります。逆に、広告が付いているからといって入力が安全に扱われるとは限らないので、処理の方式は別に確認する必要があります。
画像や文書を変換するツールは、ファイルをサーバーに上げることが多くあります。写真には撮影場所や時刻がメタデータとして残っていることがあり、文書には作成者情報が入っています。アップロードの前に消すか、ブラウザ内で処理するツールを使うかを決めておく方が安全です。アップロードしたファイルを一定時間後に削除すると案内するサービスもありますが、本当に消えたかを利用者が確かめる方法はありません。
ツール自体が安全でも、その周りから漏れることがあります。ブラウザの拡張機能には、訪れたすべてのページの内容を読める権限を持つものがあり、ブラウザ内で処理するツールに入れた値も見えてしまいます。また、クリップボードにコピーした内容はほかのアプリからも読めますし、クリップボードの履歴機能をオンにしていれば、コピーした値が一覧にそのまま残ります。
検索結果の上に出る広告や、名前の似た偽サイトが本物のツールのように見えることがあります。アドレスバーのドメインがいつも使っているものと同じか、鍵のマークで暗号化された接続になっているかを確かめてください。ただし暗号化された接続は、通信の途中で他人にのぞかれないという意味にすぎず、そのサイトが信頼できる保証ではありません。よく使うツールはブックマークから開くのが、偽サイトを避ける最も簡単な方法です。
共用のパソコンや他人と一緒に使う端末なら、使用後の片づけが必要です。入力をブラウザの保存領域に記憶しておくツールがあり、ダウンロードした結果のファイルはダウンロードフォルダにそのまま残ります。シークレットモードで開けばウィンドウを閉じたときに履歴や保存領域は消えますが、ダウンロードしたファイルまでは消えません。